「英語初心者の大人だけど本格的に英語の勉強をやり直したい」と考えている方は多いです。
しかし何年も英語の勉強から離れていると、何から始めたらいいのか分かりませんよね。何も分からない状態で適当に参考書を購入して英語の勉強を始めても、長続きしません。
そこで本記事では、大人におすすめの英語勉強方法を5つ紹介します。学生時代の英語の授業と同じ要領で英語を学ぶと失敗します。大人になった今だからこそ取り組むべき英語の勉強方法について知りましょう。
記事を最後までチェックすれば、何から始めればいいのか、どうやったら自分のゴールに辿り着けるのかが明確になりますよ。
目次
大人におすすめの英語勉強方法5つ
早速、大人におすすめの英語勉強方法を5つ紹介します。
- 中学・高校英語からやり直す
- スキマ時間を活用する
- 資格試験を受験する
- 瞬間英作文やオンライン英会話で手軽に英語をアウトプットする
- 映画やYouTubeなどの娯楽に英語を取り入れる
これから紹介する勉強方法5つ全てを実践する必要はありません。「これは私に向いているな」というものをいくつかピックアップして、今日、明日から実践してみましょう。
中学・高校英語からやり直す
大人におすすめの英語勉強方法1つ目は「中学・高校英語からのやり直し」です。中学・高校英語は、いわば英語の基礎。基礎は英語を学ぶ上で欠かせません。
にもかかわらず、大人になって英語を学び始める方の多くが、ビジネス英語のようにレベルの高い英語から学び始めてしまいます。基礎が身についていないのに、中級・上級の英語を学んでも当然成果は出ません。
焦らずに、まずは中学・高校英語のやり直しから始めるべきです。自分が中学・高校英語を覚えているかどうか、一度チェックしてみましょう。
「私はビジネス英語を学びたいんだ。中学・高校英語のやり直しに時間をかけていられない」と思う方もいるでしょう。6年かけて学んだ中学・高校ですが、大人になってやり直しをする際は、早ければ1ヶ月、遅くても6ヶ月程度しかかからないのでご安心ください。
そもそも一度学んだことがある内容です。よって完全にゼロからのスタートではなく、ある程度記憶が残った状態でのやり直しとなります。
中学・高校英語のやり直し用の参考書も出版されています。それぞれ1冊ずつ解けば、中学・高校英語を一通り復習できますよ。
中学英語のやり直しなら「中学 英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく。」
高校英語のやり直しなら「高校の英文法が1冊でしっかりわかる本」
中学・高校英語をまとめてやり直したいなら「中学・高校6年分の英語が10日間で身につく本」
スキマ時間を活用する
大人におすすめの英語勉強方法2つ目は「スキマ時間の活用」です。本記事では、以下2つの時間をスキマ時間と定義します。
- 日常生活に潜む5分や10分といった空き時間
- 電車に乗っている時間や車の運転中など、できることが制限されている時間
学生であれば、夕方から寝るまでの時間を勉強時間に充てることが可能です。しかし大人だとそうはいきません。仮に時間を確保できたとしても1〜2時間が限度でしょうし、疲弊した状態での学習は、頭がスッキリした状態での学習と比べて非効率です。
よって仕事や家事育児が忙しくてまとまった時間が取れない大人には、スキマ時間の活用が欠かせません。
帰宅後に1時間しか勉強時間を確保できなくても、スキマ時間で1時間勉強時間を確保できれば、その日の勉強時間は合計2時間です。1日1時間と1日2時間の勉強では、単純に2倍の差が開きます。
- 通勤電車に座れる時は単語帳を眺める
- 電車で座れない時や車通勤の方はその時間でリスニング学習をする
- 仕事の昼休憩で5分前にデスクに戻った時は単語帳を眺める
上記のようにスキマ時間を活用しましょう。
スキマ時間は、単語や簡単な問題を解くのに適しています。単語のような単発で解ける問題はスキマ時間に済ましてしまい、帰宅後にまとまった時間を使って問題演習を行うと効率的です。
資格試験を受験する
大人におすすめの英語勉強方法3つ目は「資格試験の受験」です。特に、目標もなく「社会人だし何かスキルアップしないと」という軽い気持ちで英語を学び始めた方には、資格試験の受験がおすすめです。
資格試験の受験は、何となく英語を学び始めた方の良い目標になってくれます。目標がないと、何から勉強を始めたらいいか分からず、数ヶ月で自然と英語学習からフェードアウトしてしまうでしょう。
英語の資格は、英検・TOEIC・TOEFL・Versant・iELTSとたくさんあります。その中でも最もおすすめできる英語資格はTOEICです。
TOEICは日常英会話とビジネス英会話に関する英語試験で、日本では特に就職や転職活動、昇進時の基準として使われています。
TOEICで高いスコアを取得すれば、社会人としてのスキルアップに直結します。せっかく英語を学ぶのなら、何かリターンがほしいですよね。
TOEICは990点満点の試験です。まずは600点、600点を達成したら700点・800点とより高いスコアを目指しましょう。
TOEIC810点を取得すれば、海外赴任も夢ではありません。
(出典:IIBC 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 海外出張や赴任の基準)
瞬間英作文やオンライン英会話で手軽に英語をアウトプットする
大人におすすめの英語勉強方法4つ目は「英語のアウトプット」です。英語学習を大きく2つに分けると、インプットとアウトプットに分かれます。
- インプット:単語や文法事項などの知識を新たに覚えること
- アウトプット:覚えた単語や文法を実際に書いたり話したりすること
日本の英語教育は、長い間インプット型と言われてきました。学校では、単語をひたすら覚えさせられたりしましたよね。最近ではアウトプットを重視した英語教育へと移りつつありますが、現時点で既に大人の方が受けてきた英語教育は、インプット中心のものです。
インプットばかりを学んできたので、大人になってから英語を学ぶ際も、自然とインプット中心の学習を選んでしまいます。
つまり単語やリーディング、リスニングばかりを学習して、ライティングやスピーキングは学習しないのです。
- 洋楽の意味が分かるようになりたい
- 洋画を字幕なしで見れるようになりたい
上記のような理由で英語を学ぶのであれば、インプットさえしておけば問題ありません。一方「英語を話せるようになりたい」のであれば、アウトプットも必要です。
しかし日本国内で、英語をアウトプットできる環境はほとんどありません。よって意識的にアウトプットできる環境を作るしかありません。そこでおすすめなのが瞬間英作文とオンライン英会話です。
- 瞬間英作文:日本語を瞬時に英訳して発音する勉強方法。自宅で1人でもできる英語アウトプット方法として注目されている。
- オンライン英会話:海外在住の英語講師とオンラインで英会話レッスン
「確かにアウトプットができる環境がないな」という方は、上記のいずれかを試してみましょう。
映画やYouTubeなどの娯楽に英語を取り入れる
大人におすすめの英語勉強方法5つ目は「映画やYouTubeなどの娯楽」です。英語の勉強方法は、単語帳や参考書との睨めっこのような、大変なものだけではありません。洋画や英語に関するYouTube動画を見れば、楽しく英語を学べますよ。
例えば洋画を見れば、リスニングや発音、語彙を増やす勉強になります。通常だと日本語か英語どちらか1つの字幕しか表示できません。しかし日本語と英語両方の字幕を一度に表示できるサービスもリリースされています。
Google Chrome拡張機能「Language Learning with Netflix」
上記のようなサービスを活用して効率的に洋画を見ながら英語を学びましょう。
またYouTubeでは、英語ネイティブが投稿した動画や、日本人向けの英語学習動画を全て無料で視聴できます。エンタメ要素もあって「勉強している」という感覚を持たずに英語を学べます。お気に入りのチャンネルをいくつか見つけてみましょう。
映画やYouTubeで英語関連のコンテンツを視聴するようになれば、趣味の時間やダラダラしている時間が英語学習時間に早変わりです。ただし参考書を使った学習よりも効率は劣るので、あくまで息抜きとして映画やYouTubeを使いましょう。
大人の英語勉強と子供の英語勉強の違い
大人の英語勉強と、子供の英語勉強には、以下3つの違いがあります。
- 大人の英語勉強には時間がない
- 大人の英語勉強にはお金がある
- 大人の英語勉強は目標設定が大切
それぞれ詳しく見ていきましょう。
大人の英語勉強には時間がない
大人の英語勉強には、時間がありません。まず単純に、子供と比べて勉強に充てられる時間が限られます。子供の頃は学業が本業でしたが、大人になってからは本業+αで勉強時間を確保しなければなりません。
また特にビジネス英語学習者は、英語を学べる期間も限られています。例えば以下のような形です。
- 3ヶ月後に海外赴任を控えている
- 来月までに英語でプレゼンができるようにならなければならない
大人は英語勉強に充てられる時間が少ないので、スキマ時間の活用と効率的な学習方法の選択が必要です。
スキマ時間については前述の通り、通勤時間やちょっとした空き時間を勉強時間に充てましょう。無理をして仕事終わりに2時間勉強するのと、スキマ時間と仕事終わりに1時間ずつ勉強をするのとでは、後者の方が無理なく英語の勉強を続けられます。
また効率的な学習方法については、英語講師からアドバイスを受けたり、良い教材を購入したりすることで解決できます。
大人の英語勉強にはお金がある
大人の英語勉強には、好きなだけお金をかけられます。子供の頃は、親の意向によって、どんな英語教育を受けられるかが決まりました。例えば「留学に行きたい」という思いがあっても、親の考えや金銭的な事情から諦めざるを得なかった方は多いはずです。
1つ前の項目で「効率的な英語学習を実現するためには、英語講師からアドバイスを受けたり、良い教材を購入したりするべき」と解説しました。やはりただ参考書を使って独学するよりも、英会話スクールに通ったり、学習サービスに課金した方が効率的です。
英会話スクールやオンライン英会話スクールを受講すれば、国内にいながら十分な英会話の機会を確保できます。また英語コーチングスクールを受講すれば、英会話レッスンに加えて、日本人の英語コーチが学習のサポートをしてくれます。
SpeaKing BizやスタディサプリTOEICのような学習サービスを使えば、参考書よりも快適に英語を学べます。
英語学習の時短や効率化のためには、多少の投資は必要です。結果として、短い時間で英語を習得でき、空いた時間を別のことのチャレンジに使えますよ。
大人の英語勉強は目標設定が大切
大人の英語勉強には、目標設定が大切です。目標があって初めて、学習計画を立てられます。目標とあなたの現在の英語力から、どんな学習をどのくらい続ければ目標に辿り着けるのかが分かります。
しかし目標を立てずに何となく英語の勉強を始めてしまう大人の方が多いです。本格的に勉強を始める前に、目標を立てましょう。具体的には、以下のようなことを決めるといいですよ。
- ゴールはどこなのか
- そのゴールは今の自分の英語力と学習期間で達成可能なのか
- 目標を達成するにはどんな勉強方法が必要なのか
最初に思いついた目標の達成が難しそうな場合は、目標を1段階下げてみましょう。
まとめ
大人におすすめの英語勉強方法を5つ紹介しました。再度勉強方法をまとめると以下の通り。
- 中学・高校英語からやり直す
- スキマ時間を活用する
- 資格試験を受験する
- 瞬間英作文やオンライン英会話で手軽に英語をアウトプットする
- 映画やYouTubeなどの娯楽に英語を取り入れる
「スキマ時間の活用」と「映画やYouTubeなどの娯楽に英語を取り入れる」は今日から実践できるはずです。残りの3つに関しては、全てを実践する必要はありません。
「自分にはこれが必要だな」と感じたものをピックアップして、実践してみましょう。1〜2ヶ月程度英語の勉強を続ければ、目に見えて成長を実感できますよ。